子宮がんには2種類ある!子宮頸がん・子宮体がんはどう違う?
婦人科検診で調べることのできる子宮がん。
この子宮がんには2種類あるということをご存知ですか?ひとつは子宮頸がん、もうひとつは子宮体がんです。名前は似ていても、がんのできる場所や特徴が大きく違います。まず子宮頸がんは、子宮の入り口部分にできるがんで、扁平上皮がんという種類のがんです。
そしてこの子宮頸がんは日本人女性に多いがんです。子宮頸がんを引き起こす原因といわれているのがヒトパピローマウイルス。このウィルスは性交渉によって感染しているといわれています。そのため、性交渉がある女性なら誰でもかかる可能性のあるがんなのです。
子宮頸がんになりやすいのは、性体験が多い人、出産・妊娠経験のある人。つまり、子宮頚に物理的な刺激が多い人にリスクがあるということです。子宮頸がんの初期症状は無症状、進行すると不正出血や性交後の出血などが現れてきます。
子宮体がんは、子宮本体にできるがんのことで、大抵腺がんという種類のがんです。閉経前後の50~60代に発症することが多く、エストロゲンというホルモンが関係していると考えられています。
エストロゲンというホルモンの刺激を長期間受けることで発生することが多く、子宮頸がんとは逆で妊娠・出産をしたことのない人がかかりやすいがんです。
子宮体がんも、初期症状がほとんどありません。閉経したのに不正出血が続く、おりものが増えるといった症状があれば注意が必要です。
どちらのがんも初期症状がないがんのため、早期発見が大切になります。