秋田で評判の医院の婦人科検診で見つかることもある卵巣のう腫とは
漿液性のう腫
卵巣にできる袋状の病変がのう腫と呼ばれます。その中でも、10代~30代の若い女性によく見られるのう腫が「漿液性のう腫」であり、卵巣のう腫の中でも、もっとも多い症状です。漿液(しょうえき)という卵巣から分泌される液体が溜まっていき、袋状になります。
この液体が溜まりすぎると、こぶしより大きくなるケースも珍しくなく、お腹を圧迫して腹痛や腰痛などを引き起こすこともあるようです。
粘液性のう腫
卵巣にねばねばしたゼラチン状の粘液が溜まっていく症状で、閉経後の女性に多く見られます。放置しておくと、どんどん大きくなってしまい、茎捻転を起こすほか、破裂してしまうケースもあるため大変危険です。
のう腫は自覚症状がほとんどありませんが、下腹部を触って違和感を持つ、痛みがあるなどの際は注意が必要と言えるでしょう。
皮様性のう腫
胚細胞に発生するのう腫で、毛髪や歯、脂肪などの組織を含む液体が溜まるものです。20代~30代の女性に多く、閉経後に起こると、まれにがんへ変異します。
髪の毛や歯などは、胎児を形成する成分が卵巣に溜まったために発生するものであり、生まれなかった赤ん坊の組織が卵巣に入ったものではありません。とはいえ、手術で皮様性のう腫を取り出し、摘出した病変を見た患者さんは驚く方が多いようです。
チョコレートのう腫
子宮の中にあるはずの子宮内膜が、卵巣に発生し増殖する症状です。子宮内膜の組織や血液が変色してチョコレートのような色になっているために、このような名前がついています。20代~30代の女性に多く、40代を過ぎてから発症するとがん化のリスクが高まると言われているようです。
また、チョコレートのう腫を発症すると、重い月経痛を引き起こすこともあります。